皆さま、お疲れさまです。
フリースタイルの遠藤です。

最近、子どもたちの走りを見ていて、改めて大切だなと思うことがあります。

それは、一人ひとりの将来を考えて、今やるべき練習に取り組むこと。

今回は、小学生のうちに身につけておきたい身体の使い方と、フリースタイルでの取り組みについてお話しします。

小学生の「今の速さ」だけでは見えないこと

もともと足が速い子って、いるじゃないですか。

クラブなどで習っていなくても、学校や地域の中では速い子。そうした子の中には、ピッチ、つまり脚の回転の速さが目立つ子もいます。

ただ、脚が素早く動くことと、走るための身体の使い方が身についていることは、同じではありません。

スタートでどう身体を前に運ぶか。どんな姿勢で加速するか。脚をどのように動かし、地面に接地するか。

さらに速く走ることを目指すときには、こうした部分にも取り組んでいく必要があります。

だからこそ、フリースタイルでは、小学生のうちから自分の身体を、思ったように動かす練習を大切にしています。

中学、その先へと進んだときに、自分の力を発揮できるように。そのための準備を、今から少しずつ積み重ねていきたいのです。

身体を思い通りに動かすための練習

「身体を思い通りに動かす」と言われても、少し分かりにくいですよね。

例えば、フリースタイルでは次のような練習を取り入れています。

2つのボールを使うトレーニング

2つのボールを同時に、自分が狙った場所へ投げてキャッチします。

ボールの位置を見ながら、投げる場所や手の動きを考える。うまくいかなければ、次はどうするかを考えて、もう一度やってみる。

視野を広げることや位置の感覚、頭の切り替えを養うことをねらった練習です。

ヘキサゴンジャンプ

一辺約30cmの六角形を目印にして、その内側と外側を、前後や斜めにジャンプします。

方向を変えながら、着地して、次の動きへ移る。素早さだけでなく、バランスを保って身体を動かすことも意識します。

文章より、実際の様子を見ていただくと分かりやすいと思います。

六角形の目印を使い、さまざまな方向へジャンプする練習です。

最初はできなくてもいい。考えて、何度でも挑戦する

こうした練習で、私がよく伝えるのは、

最初はできなくてもいいから、考えてやってごらん!

ということです。

うまくできなかったから、ダメ。それで終わってしまうと、次の挑戦につながりません。

まずは「失敗したらダメ」という気持ちをほどいて、何度も挑戦できる場をつくることを大切にしています。

そして、他人と自分を比べることだけに目を向けないでほしい、とも伝えています。

前はできなかった動きが、少しできるようになった。自分で考えて、動きを変えられた。

そんな自分自身の変化に気づくことを、日々の練習の中で大切にしてほしいと思っています。

100m・15秒90から14秒20へ。Bさんの取り組み

フリースタイルに所属する、中学1年生の女子Bさんを紹介します。

Bさんは、市の走り方講座への参加をきっかけに短距離走に興味を持ち、そのまま入部してくれました。現在は週3回、練習に取り組んでいます。

100mの記録は、次のように変化しています。

Bさんの100mの記録
時期100mの記録
小学6年生・入部前15秒90
中学1年生・最近14秒20

記録としては、1秒70の短縮です。

Bさんは、もともと脚の回転が速い選手でした。一方で、スタートから加速するための姿勢や動きには、取り組む余地がありました。

そこで、前傾姿勢のつくり方、股関節の使い方、地面に接地するときの動き、脚の軌道を、一つずつ確認してきました。

壁に手をついて動きを確かめる練習や、チューブを使った練習なども取り入れています。

以前は、足首を返して地面を蹴る動きが強く、加速にロスが見られました。そこから、足首の角度を保ちながら股関節を使う動きが、少しずつできるようになってきました。

今は、加速からスピードをつなげていく動きや、中間走の練習にも取り組んでいます。

もちろん、成長や記録の伸び方は一人ひとり違います。Bさんの例も、一人の選手が積み重ねてきた取り組みと、その変化として見ていただければと思います。

一人ひとりの将来を考えて、今必要なことを

その時々に、必要なことってありますよね。

今のタイムだけを見ると、少し地味に感じる練習もあるかもしれません。でも、その一つひとつを、将来の走りにつなげていきたいと考えています。

フリースタイルでは、選手一人ひとりの動きや課題を見ながら、今取り組むべきことをサポートしています。

自分で考えて、挑戦して、できることを増やしていく。

その積み重ねを、これからも一緒に続けていきたいと思っています。

本気で速くなりたいなら、フリースタイル。

将来を見据えた走りの土台づくりに、一緒に取り組んでいきましょう!